会いたい人たちへ

 

 


何度も思い出したよ

 


思い出す度に嫌いだったことなんて一度もないよ

 


なのに会うことが出来ない

 

 

 

会った時の表情、発する言葉、それはもう細かく、気持ち悪いくらいに綺麗な妄想をした

 


私は髪が伸びたよ


色が白くなったと驚くかもしれない、今は昔みたいに太陽の下にはあまり出ないんだ


一週間に何度もつまずくくらいに筋肉は落ちて前よりも小さくなったと思うかもしれないね

 


元気だった?

何気なく  深い意味もなく  あなたは私にそう聞くかもね

 


元気じゃなかったかな

笑いながら答えるけど、あなたになら本当のことを言っても私を見る目は変わらないんじゃないかって思いながら

本当のことを言うか迷って次の話題を待つんだ

 

 

 

こんなに会いたいなら会えばいいじゃないか

 


何度も考えたけど会えなかったんだよ

会ってもあなたに話せることなんて何もないってひねくれてね

 


会ってない間の私のことをあなたは気になってくれるかな

 


本気で話せばいいのか

冗談のように調子よく語ればいいのか

会う前には決めれなかったよ

 


嘘をつくのは苦手だから会わないことにしたんだよ

 


だから偶然に会いたい

 


あなたから連絡が来ても私は返事をしない

私から連絡はできない

 


だから偶然に会いたい

 

 

 

偶然に会ったその瞬間瞳孔がガって開くよきっと

 


久しぶりって私は小さな声で、あなたは大きな声で私の名前を呼んでくれるかな

 


そのあとは昔みたいに何も考えずに話せる気がするよ

 

 


だけど会えない

 

 

 

 

あとがきのようなもの

 


これは具体的に二人の人を想って書いた。会いたい人は沢山いるけど、よく頭に浮かぶのがこの二人だから。

一人は高校のクラスメイトで、卒業してからも浪人で同じ予備校に通った。私が彼女のことをこんなにも好きだとは思っていないだろうな笑     わざとらしいくらい輝いていてそこが好きだった。もう一人は高校の部活仲間。当時は彼女といるとなんだってできるような気がした。熱くて真っ直ぐで、私たちが最後に会った日は駅の改札で握手をして別れたのをよく覚えている。彼女が~になると言ったことにつられてじゃあ私は~になると言った。やっぱり彼女を前にするとなんだってできる気になって、その場は信じ切ったように言った。

このよく分からない文にわざわざあとがきのようなものを付けたのはもしかしたらこの二人にこの文章が届くかもしれないという期待をしてしまったから。そんな有り得もしない可能性くらいしかもう会えない気がする。でもやっぱり会えるかな~~?どうだろ?だって向こうの愛が強いから!笑